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長岡で発行している月刊フリーマガジン「マイスキップ」連載の同名コラムのブログ版です。主宰するアトリエの企画展情報をまじえながら…
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6ae607b1.jpg ← 新潟日報(9月13日/長岡版)

今朝の新潟日報に、開催中の佐藤秀治展の記事が掲載されています。長岡地区版の掲載なので、中越地区以外だと載ってないかもしれませんが。  (画像をクリックすると大きくなります。)

●同展は明日14日(日)までの開催。

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c03aaaf5.jpg 今井美術館の今秋の展示スケジュールです。
来月には上越市在住現代美術家の前山忠氏の個展が企画されるなど、見応えのある展示が続きます。

●9月14日(日)まで〓開催中〓
佐藤秀治展 モラトリアム

●9月19日(金)~28日(日):
ONE Mart EXPRESS Ⅴ
11人の多様な表現/※9月28日(日)15:00~ アーティストトーク

●10月3日(金)~26日(日):
前山忠の視界 2008
※10月4日(土)14:00~15:30 ギャラリートーク&ミニパーティー

同美術館は金・土・日曜・祝日の開館となります。ただし、ONE Mart EXPRESS展のみ会期中の月曜(22日)も開館します。
bb9777a7.jpg田辺和栄 油彩展
会期:9月13日(土)~21日(日)
会場:文学と美術のライブラリー・游文舎 【柏崎市】

柏崎市(旧高柳町)にアトリエを構える画家。左のDMに掲載の作品は160号の油彩「緑土」。


【昨年の個展の記事(於:エスクィント)

今井美術館は基本的には週末(金・土・日曜・祝日)のみの開館となるので、現在展示中の佐藤秀治展は今日はお休み、明日12日(金)から再開されます。 1365791a.JPG

今回の展示は、中庭を使った「菊の支柱竹と熊鈴と結束バンドによるインスタレーション、ギャラリー空間での参加型作品「更に、大きな円を描くこと」のほかに、ファイル展示による「マイベスト」があります。
「マイベスト」とは、作家自身が今までの約40年の活動から作品ベスト10を挙げたもの。10作品の写真がコメントとともに整理・ファイリングされているのですが、単なるファイル資料というわけではなく、これがなかなかの面白さ。これ自体がひとつの「作品」となってます。
この「マイベスト」に関して、展覧会場に掲げられた作家の覚書を以下抜粋して。

マイベスト

制作は、最初から計画されるものではなかった。常に新作で、実験的なもので、少なくてもその時点で自分自身を魅了するものであった。それぞれが私自身にとってナウ・ベストであった。海のものとも山のものともつかない私の試作に他人が同行することはあり得ないことで、回顧できるのは私自身しかいない。

小田和正がマイベストとしてアルバムをリリースすると小田ワールドが確立されて見えてきた。次々に他のアーティストもマイベストを世に出したが、二番煎じ、柳の下にはドジョウはいなかった。しかし、マイベストという自己表現確認手法の基本的な効能を把握したと思われた。

私の作品は私の考えをストレートに伝えているのだろうか。強く、全て、歪曲されず伝えているだろうか。単発の不連続という側面から、少し長いスパンで見ていただくことは可能とならないものか。

約40年間、私の表現に同行し私の良き理解者でサポーターであったもう一人の私にジャッジを委ね、私の考え、命題、追究してきたこと…、何より表現へ託した希望や方向性をこの時期に読み取らせ開陳すること。マイベストとは、その最良の手法と思えたからに他ならない。

  作品内容 素材
1 揺れからのストレスを解消するための仕掛け 支竹柱、熊鈴、石、結束バンド
2 地球が動いていることを見せること トランポリン、ロングバー、紙
3 切り取った大気を移動し大気を意識的にみせる行為 支竹柱、ビニール、写真
4 観音様を視ること 窓ガラス、シール、手紙
5 山や海に作品を見せること 角材柱、ステンレス、他
6 他人に図示で伝達するときに生じるズレのこと  結束鉄線
7  虚構のなかで遊ぶことへの薦めとしての行為  イベント記録
8  移動する位置を測定し追体験を誘発するための記録  移動写真
9 石たちの記憶を変える行為 写真
10 存在しないものを存在させ見せる行為 交換書簡、コピー

選考に漏れたものがある。更に10個を選考することも可能だという気持ちもある。「マイベストⅡ」が「マイベストⅠ」と同格になるような気もする。約40年間であるから、ベストアルバムは40選もあり得るが、あれもこれもとなればマイベストの意味はない。
これは2008年9月選のマイベストである。

(佐藤秀治)

377451e4.jpg先日エスクィントで新潟市在住作家の吉川弘さんに偶然会ったのだが、その際に、近々東京で面白いテーマの展覧会をやるから…と言われていた。それで届いたハガキがこの「MASK展」。
ハガキに出展者名の記載はないが、多くの出展作家によるグループ展のよう。
The MASK
会期:9月15日(月)~20日(土)
会場:ギャラリーGK 【東京・銀座】

3294e831.jpg
せっかくなので都内の展示をもうひとつ、今日行った先でたまたま見つけたDMを。若い作家の個展(写真展)。

「新潟県古志郡山古志村南平乙1376番地」畔上咲子
会期:9月8日(月)~14日(日)
会場:PLACE M メインギャラリー 【東京・新宿】 
0a56dc44.JPG今日からエスクィントで児玉瑞子展がスタート。
初日ということで作家も来られるし、展示の最終調整もあるということで、今日はまず朝一番に新潟市・エスクィントに行き、帰路に今井美術館(佐藤秀治展)に立ち寄るというコースをとった。
左は児玉瑞子展の会場より。絵具箱を再利用したボックスアートのほか、会場空間をボックスに見立てた参加型のアートを展開している。
05355f6c.JPG

同行したSさんが所用があるというので、途中「新潟テルサ」に立ち寄ったところ、隣接の高校(東京学館新潟高校)で文化祭をやっているのを発見。道路沿いのフェンスに各クラスの催し物を記した幕がズラリと並び、これがなかなかよい感じだし、こういう機会はまずないし…ということで、d70c5924.JPGちょっとだけ中にはいってみた。
玄関をはいってすぐに見つけたのは、廊下の壁一面に貼りだされていた「先生を描いた似顔絵」。こういったものは描き手だけでなくモデル側の個性も不思議なほどよく出るかのようで、見ていて面白かった。「書道部のパフォーマンス」があるとポスターで見つけたのだが、時間があわなかったようでこちらは見れずに残念。

2358969e.jpg 今日は朝から天気がよかったのだが、新潟から見附に向かう途中から雨が降り出し、今井美術館についたときには土砂降り状態。
佐藤秀治さんの中庭での野外インスタレーション作品は、展示作業中から続いていた「快晴の青空」のバックから一転、雨の中の作品に。竹の支柱につらなる粒状の水滴など、青空の日とはまた違う綺麗な表情をみせていた。
c2a8eddf.jpg星野健司 彫刻展
会期:9月5日(金)~15日(月)/木曜休廊
会場:楓画廊 【新潟市中央区】

新潟市在住の彫刻家。等身大の「獣頭の女立像」などの肖像彫刻。


0739ebbc.jpg3d8f68cc.JPG 今井美術館での「佐藤秀治展モラトリアム」、今日からの開催です。画像は美術館中庭での作品から。


展覧会は14日(日)まで2週間、週末のみ(金・土・日曜)の開催となります。
637a67b2.JPG月刊マイスキップの新号(9月号)が発行になっています。

トップページのインタビュー欄のゲストは、レインブックのボーカル・山本容子さん。
企画面は“プロジェクトX”風に、国産第1号の35ミリカメラのレンズ設計者である砂山角野のストーリー。明治19年長岡市関原生まれの砂山は、戦前、日本光学(現・ニコン)で軍需光学兵器のレンズ設計にたずさわっていたが、軍需品だけでなく医療品や写真レンズなど平和産業にも力を入れていたドイツのカール・ツァイスのように、自分たちも早くなりたいと思っていた。そんな折、国産初のレンジファインダー機「ハンザ・キャノン」に装着するレンズの設計依頼が来る…。

月刊マイスキップ~長岡あれこれ情報誌~ Vol.92
                                                                            (2008年9月号) 
                   ---〔Page 1〕---
編集長インタビュー/ゲスト:歌手・声優 山本容子(レインブック)
                   ---〔Page 2〕---
・【連載】牧野忠昌の「殿さん通信」 第17回 家庭菜園
                   ---〔Page 3〕---
・【紹介】オンラインフリーマーケット・ベイゴマ
・【映画評】映論倶楽部 第54回:ミスト(2007年 アメリカ作品)
・【新連載】地域をつなぐアイシーティー  岡崎庄司(長岡アイティ事業協同組合理事長)
                   ---〔Page 4~5〕---
・【特集】関原出身・砂山角野の挑戦
                     ---〔Page 6〕---
・【連載】昆虫博士“虫屋の標本箱” 第49回:美しく珍しいヒナカブトの仲間 (文:山屋茂人)
トピックス 今井美術館・佐藤秀治展とONE Mart EXPRESS/映画「マリと子犬の物語」T・ジョイ長岡の観客動員日本一!/長岡初!DVDダビングサービスの専門店が登場
                   ---〔Page 7〕---
・【連載】秋山孝 長岡コレクション
・【連載】造形する風 ~長岡造形大学教授陣によるリレーエッセイ  第9回
     「日常のいたるところにある美術・造形の可能性」 ものデザイン学科准教授 小林花子
・【連載】時の忘れもの 第6回:人形 (文:佐藤秀治)
・【連載エッセイ】のっちの子育て奮闘記~第27回 (文:桑原望)
・【ご紹介本】 絵はがき100年 近代日本のビジュアル・メディア (朝日選書791) 
                   ---〔Page 8〕---
・【連載】異彩世代図鑑 第91回
     高橋達也 “卒論は「長岡市の摂田屋地区のデザインによる街づくり” 

【マイスキップの入手方法】

387bb14c.JPG56b44b88.jpg
9月にはいったというのに、今日も暑い一日だった。そんな中での、佐藤秀治展現場制作。
81d38993.JPG上の画像は、美術館庭園に鎮座する観音様に見守られながら屋外作業。作品は展示室から大きなガラス越しに見ることができる。
右は、この日からスタートの“展示室での作品”の制作光景をアップで。(ダンボールに石で書く)

■展覧会は9月5日(金)からの開催。於:見附市・今井美術館
現場制作は明日2日も午後から予定。
来週金曜から今井美術館で佐藤秀治展が開催となる。
佐藤さんの展覧会は、アトリエで制作したものを展示するのではなく現場制作での構成となるのだが、その現場制作作業が昨日から始まった。

今回展では屋外(中庭)と室内(ギャラリー)でのインスタレーションの2本立てとなるが、この日はまずは屋外設置の「菊の支柱竹と熊鈴、結束バンドによる」作品から。昨年の弥彦野外アート展とギャラリーイーズでの個展で連続展開させた素材である。
1e77507e.jpg右の画像はギャラリーイーズでのもの。この作品は実に面白かった作品で、作家自身も今年はじめの「新潟現代美術家集団GUNの軌跡展」時に執筆・発行した小冊子「私の“青の時代”」のなかで「先回のイーズでの作品は、私が私に誇れる作品であった」と書いている。
場を違えての新たな展開がまた楽しみであるが、同冊子では続けて「しかし、心の迷いから抜け出していない。…(中略)…自身を追い込んで、「二度目の解脱=真の解脱」をいま企てている。」と書かれて結んでいるので、その辺りも今回の注目点になりそうか。

現場作業は、9月1日(月)から展示室(ギャラリー)内の制作にはいる予定。



【ギャラリーイーズでの佐藤秀治展 (会期:2007.11/30~12/2) の過去ログ】
■2007.11.28 作品を現場制作中 http://atelier-zen.ameblo.jp/atelier-zen/entry-10057511395.html
■2007.11.30 今日からの佐藤秀治展 http://atelier-zen.ameblo.jp/atelier-zen/entry-10057880761.html
■2007.12.01 会期中の光景 http://atelier-zen.ameblo.jp/atelier-zen/entry-10058043561.html
wrighter profile
長岡市在住,アトリエZen主宰。
アート作家。同アトリエをベースにアートイベントの企画・コーディネートにたずさわっているほか、長岡で発行している地域情報誌「マイスキップ」の編集にも関わっています。


■連絡はこちら↓
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