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長岡で発行している月刊フリーマガジン「マイスキップ」連載の同名コラムのブログ版です。主宰するアトリエの企画展情報をまじえながら…
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地震のことを書くのは昨日で止めようと思っていた。今週は新潟市美術館ギャラリーの展示が始まるし、今日はその展示作業だったから、そちらのほうのトピックスを書くべきだと思っていたが、どうにも原発に関して納得がいかない。なのでもう一言だけ。
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原発事故の特異性は、ひとたび事故が起こったときには国そのものを壊滅させる可能性があること、たとえそこまでいかなくても、その地域と住民には何十年以上にも渡り「見えない放射能」の後遺症が大きく残ること、にある。つまり事故が起こったら一巻の終わりなのである。
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なので、安全性に関しては何重にも担保され、事故は起きない、何かアクシデントが起きたとしても未然にくい止められるシステム設計になっているはずだった。
ところが、今朝の新聞の識者談話を読むと「人為的ミス」という話が平気で出てくるから、納得がいかなくなるのである。「人為的ミス」がはいる余地があり、実際に「人為的ミス」が(他から何もチェックされずに)スルーしてしまうシステム設計だったとでも今さら言うのだろうか。
ふつうに考えればもちろんそんなことはなく、人はミスをすることを前提に、十分なチェック機能をシステムのなかで設けるわけだから、この「人為的ミス否定できず」という能天気な識者談話に仰天してしまった次第である。非常用発電機が故障したのがそもそもの原因らしいが、故障の理由は「津波で海水に濡れたから」らしい。海水につかれば機械は故障するだろうというのは、誰でもわかること。津波があることも当然想定できるし、その対策も万全になされていなければならないから、この故障原因を聞いてそのままは理解しづらい。 新聞に寄稿した「識者」たる大学教授氏は、「緊急用の発電機が動きさえすれば問題はなかったわけで、保守・管理など、人為的なミスの可能性も…」と結んでいるが、論としてはあまりにお粗末である。
そんなかんなで原発に関してはおかしいことだらけで、それだけでなく、いわゆる「識者」といわれている(新聞にはそう紹介されている)人でもこの程度の思考だったのだと、考えれば考えるほど情けなくなってきて困るのである。
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長岡市在住,アトリエZen主宰。
アート作家。同アトリエをベースにアートイベントの企画・コーディネートにたずさわっているほか、長岡で発行している地域情報誌「マイスキップ」の編集にも関わっています。


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