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長岡で発行している月刊フリーマガジン「マイスキップ」連載の同名コラムのブログ版です。主宰するアトリエの企画展情報をまじえながら…
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25359ba4.jpg左は10日付の新潟日報、文化欄のアートピックス。
13960b42.jpg今井美術館で開催中の「多極の視点」が掲載されています。

多極の視点(28日までの金・土・日曜のみ、見附市学校町2の今井美術館)
会場の今井美術館には「愛とやすらぎの」という冠がつき、展示室を囲む庭の中心には観音像が立つ。コンテンポラリーアートとは一見不釣り合いな様子であるが、近年は現代美術家たちを中心に、この庭や観音像を逆に取り込んでの作品展開も多くみられる。幾人もの意欲的な仕掛けの結果、不釣り合いかとも思えた観音像の見え方も一新するから面白い。アートのもつ力といえよう。
本展はそうしたユニークな立地条件を生かすべく企画したグループ展で、「ギャラリー」や「庭」だけでなく、隣接する旧工場棟など美術館敷地内を広く活用しての展示である。
中庭を展示場所に選んだ彫刻家の霜鳥健二は、観音像と呼応するように白い角材を連ねる。柔軟な造形は自然の風にもかすかに揺れながら、風景とコラボレートしての味わいを醸し出す。草むらには佐藤郷子が小さなオブジェを点在させ、庭の奥へと視線を誘う。
井波百合子は照明を暗く設定した旧工場棟で、直方体の箱に満たした蜂蜜を柔らかな光で厳かに浮かび上がらせる。対してその壁面には信田俊郎の大画面の油彩。暖色の色面構成がスポットライトで際立ち、カラフルなミクストメディアの伊藤希代子とともに場を作る。
エントランスの展示は、力のバランスを操っての佐藤秀治の立体。ギャラリーは平面作家が中心で、佐藤昭久、田中幸男、山下幸治、下田俊範に、20代の若手で皆川奈緒子。県内の11人が多様な作品で、それぞれの「視点」をみせている。

(外山文彦・アートコーディネーター)

写真:井波百合子「寝室」(手前)と、信田俊郎「光の場所」(壁面の2作品)
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長岡市在住,アトリエZen主宰。
アート作家。同アトリエをベースにアートイベントの企画・コーディネートにたずさわっているほか、長岡で発行している地域情報誌「マイスキップ」の編集にも関わっています。


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