長岡で発行している月刊フリーマガジン「マイスキップ」連載の同名コラムのブログ版です。主宰するアトリエの企画展情報をまじえながら…
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
開催中のものも含めて、拙アトリエで関わっている4~5月の展覧会案内を。
5月連休明けからはギャラリーmu・anで、マイスキップ通巻100号を記念した展覧会を開催します(主催は「記念展実行委員会&ギャラリーmu・an」で、アトリエZenは企画協力となります)。
開催中 ■変容する抽象表現・舟見倹二の軌跡展
油彩の変容から 1955-1983
4月29日(水・祝)まで開催中(金・土・日曜・祝日のみの開館)/会場:今井美術館 【見附市】
アーティストトーク:4月25日(土)午後2時~/入場無料
・同時期開催:「シルクスクリーンプリント・ラインから 1977-1983」
4月28日(火)まで/ギャラリー宮本(江口だんご本店内)
開催中■ササキアイコ 掌のくつ ~銅のオブジェ展~
4月26日(日)まで開催中/金・土・日・月曜のみ(13:00~18:00)の開館/会場:一黙窯 【長岡市】
■ 彩・エピキュリアンⅡ~私のランガーシュ
吉野榮子(Ren)展
会期:4月18日(土)~26日(日)/会期中無休/会場:游文舎ギャラリー 【柏崎市】
■一黙窯×Zenコラボレーションシリーズvol.3
花の絵 田中秀美展
会期:5月1日(金)~31日(日)/ 金・土・日・月曜のみ(13:00~18:00)の開館/会場:一黙窯【長岡市】
■マイスキップ通巻100号記念展
MY SKIP ART `09
会期:5月8日(金)~20日(水)/13日(水)は休廊
会場:ギャラリーmu-an 【長岡市】/出展:県内外の約40作家
5月連休明けからはギャラリーmu・anで、マイスキップ通巻100号を記念した展覧会を開催します(主催は「記念展実行委員会&ギャラリーmu・an」で、アトリエZenは企画協力となります)。
開催中 ■変容する抽象表現・舟見倹二の軌跡展
油彩の変容から 1955-1983
4月29日(水・祝)まで開催中(金・土・日曜・祝日のみの開館)/会場:今井美術館 【見附市】
アーティストトーク:4月25日(土)午後2時~/入場無料
・同時期開催:「シルクスクリーンプリント・ラインから 1977-1983」
4月28日(火)まで/ギャラリー宮本(江口だんご本店内)
開催中■ササキアイコ 掌のくつ ~銅のオブジェ展~
4月26日(日)まで開催中/金・土・日・月曜のみ(13:00~18:00)の開館/会場:一黙窯 【長岡市】
■ 彩・エピキュリアンⅡ~私のランガーシュ
吉野榮子(Ren)展
会期:4月18日(土)~26日(日)/会期中無休/会場:游文舎ギャラリー 【柏崎市】
■一黙窯×Zenコラボレーションシリーズvol.3
花の絵 田中秀美展
会期:5月1日(金)~31日(日)/ 金・土・日・月曜のみ(13:00~18:00)の開館/会場:一黙窯【長岡市】
■マイスキップ通巻100号記念展
MY SKIP ART `09
会期:5月8日(金)~20日(水)/13日(水)は休廊
会場:ギャラリーmu-an 【長岡市】/出展:県内外の約40作家
PR
今週もえらく忙しい。
ということで昨日一昨日と怒濤の勢いで仕事をしていた。
昨日は依頼があった署名原稿をひとつ仕上げたのだが、締め切りが迫っているのに、そういうときに限って別の懸案事項の(原稿終わってからやろうと思っていたデザインの)アイディアがいきなり頭に浮かんだりして、デザインスケッチにしばし没頭したりする。
こういったスケッチは好きな作業なのだが、 時間が迫っているなかであっちもこっちもというのは、やはりめまぐるしい。なので怒濤の勢いである。気付いてみれば一気にだいぶ片付いていて、ようやくちょっと落ち着いた。
この週末の18、19日は長野県の小布施町で「境内アート」というイベントがあり、昨年にひきつづき「アトリエZen+bunbunプロジェクト」なるユニットを組んで参加することになっている。昨年はそのころ「作り手の作らないこと」などと連載コラムでも書いたりしていて、「作らない」ことを考えていた(ように思う)のだが、今年はさらに作らない、ようにしたいと思っている。
今回は作品セッティングとなる18日が柏崎の企画展のオープニングとぶつかったため、セッティングは「bunbunプロジェクト」Sさんにおまかせである。
なんといってもセッティングが鍵なので当初は今回は不参加にするつもりだったのだが、それも面白いと考え直して突如参戦。特に指示も希望も要望もせずに好きなようにしてもらおうと考えている。
私自身は19日(日)の昼から会場に入る予定です。
第10回境内アート小布施
日時:4月18日(土)10:00~16:00、19(日)9:00~15:30
会場:玄照寺 【長野県小布施町】
ということで昨日一昨日と怒濤の勢いで仕事をしていた。
昨日は依頼があった署名原稿をひとつ仕上げたのだが、締め切りが迫っているのに、そういうときに限って別の懸案事項の(原稿終わってからやろうと思っていたデザインの)アイディアがいきなり頭に浮かんだりして、デザインスケッチにしばし没頭したりする。
こういったスケッチは好きな作業なのだが、 時間が迫っているなかであっちもこっちもというのは、やはりめまぐるしい。なので怒濤の勢いである。気付いてみれば一気にだいぶ片付いていて、ようやくちょっと落ち着いた。
この週末の18、19日は長野県の小布施町で「境内アート」というイベントがあり、昨年にひきつづき「アトリエZen+bunbunプロジェクト」なるユニットを組んで参加することになっている。昨年はそのころ「作り手の作らないこと」などと連載コラムでも書いたりしていて、「作らない」ことを考えていた(ように思う)のだが、今年はさらに作らない、ようにしたいと思っている。
今回は作品セッティングとなる18日が柏崎の企画展のオープニングとぶつかったため、セッティングは「bunbunプロジェクト」Sさんにおまかせである。
私自身は19日(日)の昼から会場に入る予定です。
第10回境内アート小布施
日時:4月18日(土)10:00~16:00、19(日)9:00~15:30
会場:玄照寺 【長野県小布施町】
手前の棚には、一黙窯・広川さんの陶器が置かれています。
掌のくつ~ササキアイコ 銅のオブジェ展
4月26日(日)まで開催中/※金・土・日・月曜(13:00~18:00)のみの開館
http://atelierzen.blog.shinobi.jp/Entry/304/
同展に関しては、今月号のマイスキップ誌に游文舎の企画委員・霜田文子さんによる一文(作品論)を掲載していますので、以下転載します。
色彩の協奏、表出する想念
~吉野榮子展「彩・エピキュリアンⅡ~私のランガーシュ」に寄せて~
エネルギッシュな人である。作品も力強く生き生きとした躍動感に富む。
吉野榮子さんは美術教師、障がい者アートの指導者として実績を持ち、ずっと具象画を描いてきたが、子供達の感性を引き出す指導が自身をも触発し抽象へ向かったという。そして染料との出合いが吉野さんをさらに解放した。
発色の良さと、塗り重ねても失われることのないそれぞれの色。垂らし、にじませ、こすり、たたき、吹く・・・「描く」とはほど遠い技法を駆使しながら、その特性を際立たせていく。色彩の偶発的な調和と画面の変容を楽しんでいるうちに次第にイメージが立ち現れ、作者の想念と重ねられ、時には見えすぎてくる形態と抗い、押しとどめながら静止の時を待つ。禁欲的とも言える瞬間であろう。快楽と禁欲とは表裏一体なのだ。
鮮やかな色彩が炸裂するような作品もいいが、濃度を増して沈潜した色となり、結晶化した粒子が煌めく、深海を思わせる作品も魅力的である。一方で青一色を段階的に、無数にドロッピングした作品は、一見単調に見えながら、複雑で多様な色調の変化を見せ、重層的な画面を作り出している。
こうした画面を埋め尽くす作品に対して、余白を大きくとり、赤の染料を垂らして一気に仕上げたかのような作品がある。思い切りの良い、リズミカルな作品だが、異素材による澱のような部分と、鋭利な金属で引きずった線が画面に緊張感を与えていて、偶然もまた必然の結果なのだと思わずにはいられない。
色彩に遊び、偶然を楽しみながら、作者を作者たらしめる抑制と秩序。「私のランガーシュ」たるゆえんであろう。
(霜田文子)
会期:4月18日(土)~26日(日)/会期中無休 10:00~17:00(最終日は16:00まで)
会場:游文舎ギャラリー 柏崎市新橋3-20公仁会中央ライフセンター1階/tel.0257-35-6881 【地図】
柏崎駅から徒歩5分/駐車場有
花の絵 田中秀美展
会期:5月1日(金)~5月31日(日)/ 火・水・木曜定休/13:00~18:00
会場:手作り陶器の店「一黙窯」 【長岡市】
花や野草や虫などを独特の感性で描いている長岡在住若手画家・田中秀美さんの新作個展。
花を水彩等で描いた作品と、あわせて一黙窯・広川智子さんの陶に店の近辺に咲く「野の草花」を活けて展示。絵と陶と花とのコラボレーション展示となります。
【 会場地図 】
開催中の「舟見倹二の軌跡展」での企画(アーティストトーク)です。
「変容する抽象表現」を語る
舟見倹二 ギャラリートーク
日時:4月25日(土)午後2時~
会場:今井美術館ギャラリー/入場無料
当日は舟見倹二氏のトークとともに、舟見作品とコラボレートしての鈴木正美氏による即興演奏(サックスetc)も予定しています。
鈴木正美氏は新潟大学教授。新潟市砂丘館での公演「ロシアから即興の風が吹いてくる」(舞踏家の堀川久子らと共演)のほか、新潟絵屋、モスクワのギャラリーなどで、コラボレーション&即興での演奏をおこなっています。
「変容する抽象表現」を語る
舟見倹二 ギャラリートーク
日時:4月25日(土)午後2時~
会場:今井美術館ギャラリー/入場無料
当日は舟見倹二氏のトークとともに、舟見作品とコラボレートしての鈴木正美氏による即興演奏(サックスetc)も予定しています。
鈴木正美氏は新潟大学教授。新潟市砂丘館での公演「ロシアから即興の風が吹いてくる」(舞踏家の堀川久子らと共演)のほか、新潟絵屋、モスクワのギャラリーなどで、コラボレーション&即興での演奏をおこなっています。
長岡造形大生が展覧会をしているというので観にいく。
イラストレーションによる三人展で、一部にミクストメディア作品も。個々の制作も丁寧だし展示も丁寧でと、好感のもてる展覧会。
硝子の庭
会期:4月7日(火)~12日(日)
会場:ギャラリー創 【長岡市】
出展:大橋絵里奈、斎藤智子、酒井久美子
硝子の庭
会期:4月7日(火)~12日(日)
会場:ギャラリー創 【長岡市】
出展:大橋絵里奈、斎藤智子、酒井久美子
月刊 My-Skip~長岡あれこれ情報誌~
Vol.99 (2009年4月号)
---〔Page 1〕---
・編集長インタビュー/ゲスト:桜井カツエ (トーア株式会社・常務取締役)
---〔Page 2〕---
・【連載】牧野忠昌の「殿さん通信」 第23回 歴代藩主の正室
---〔Page 3〕---
・【寄稿】色彩の協奏・表出する想念 吉野榮子展に寄せて (文:霜田文子/游文舎企画委員)
・【展案内】舟見倹二の軌跡展-長岡と見附で2会場開催!-
・【映画評】映論倶楽部 第61回:WALL・E/ウォーリー(2008年・アメリカ作品)
・【お知らせ】MySkip100号記念会のご案内
---〔Page 4~5〕---
・ 【マイスキップ特集】 特集・栃尾の祭事 南部神社・百八灯に秘められた謎 (寄稿:深滝純一)
---〔Page 6〕---
・【連載】昆虫博士“虫屋の標本箱” 新シリーズ:長岡の昆虫4 ~興味深い長岡の昆虫~
(文:山屋茂人/長岡市立科学博物館館長)
・【紹介記事】長岡小嶋屋の笹だんご・粽(ちまき)
---〔Page 7〕---
・【連載】秋山孝 長岡コレクション
・【連載】造形する風 ~上山良子のランドスケープの視点
第4回 “デザインがまちを生き返らせる”
(文:上山良子/長岡造形大学学長・ランドスケープアーキテクト)
・【連載】時の忘れもの 第13回:醤油差し (文:佐藤秀治)
・ご紹介本/藩校サミットin長岡の案内
---〔Page 8〕---
・【連載】異彩世代図鑑 第98回 小林和奏
今井美術館で6月に予定している企画展に出展するS氏が開催中の「舟見倹二の軌跡展」を観に来られたので、6月の作品や展示方法に関してもしばし打ち合わせ。
その展覧会は通常使っている「ギャラリー」スペースだけでなく、庭や旧工場棟や玄関エントランスなども使って11作家の作品を広く点在させようという構想。各作家からの作品構想も届いており、こちらも面白い展覧会になりそうだ。
画像は、油彩の大作が並ぶ今井美術館「舟見倹二の軌跡展」から。25日(土)には作家トークが予定されていますが、当日は鈴木正美氏の即興演奏(サックス等による)もおこなわれることになりました。
舟見倹二の軌跡展 1955年-1970年・油彩の変容から
会期:4月3日(金)~29日(水・祝)/金・土・日曜・祝日のみ開館
会場:今井美術館 【見附市】
ギャラリートーク:4月25日(土)pm2:00~、入場無料。
同展は、「ギャラリー宮本」会場が本日から、「今井美術館」会場が明日からのスタートとなります。
深化させたゆるぎない思考 (新潟日報 3月30日より)
▼舟見倹二の軌跡展~油彩の変容から~
近年の舟見作品の発表形態を顧みると、新作で個展を継続する他に大規模な回顧展や限定したシリーズや分別した表現様式にと意欲的な独自の見せ方を顕著にしている。今回も版画作品を別会場にしつらえている。ある表現の一時期を切り取り同時に再公開するこだわりの試みである。しかも比較鑑賞の強制をするのではなく、用意した二極の場に距離を置いて記憶を和らげる配慮をしている。単独で二度楽しんでいただく意図もあるらしい。
自身の長い表現活動のなかで、そのつど真剣に取り組んできた痕跡が、まさに等身大に重奏するテーマを今日に継承し形成している。繰り返し積み重ねた時間と技法、暖めたり、つきつめたり、解体したり、その結果として深化させてきたゆるぎない思考が、作り手の存在証明となっている。自らの表現がそれぞれの時代とともにどのようなものであったかを確かめたいのではなかろうか。鑑賞とは他者である作者の思いにこころを重ねる行為である。何より楽しみたいのは仕掛けた本人であり、その意図を探りながら是非追体験したいものである。
二十五年間の抽出した抽象作品群はその変遷で、幾度となく作風は変容した。しかし、それは色調や技法が表面的・視覚的に変わり見えるのであり、一人の作家が生み出した作品である以上、当然その根底には脈々と個的な本質は生き続けている。舟見は今、油彩の艶と感触を再認識し、画面と格闘した自由な精神と醍醐味を味わおうとしている。作家として、よりビュアになること、そしてそこからまた新たな手探りを始めること、それが本展に込めた願いであるといえよう。
(佐藤秀治・美術家)
wrighter profile
長岡市在住,アトリエZen主宰。
アート作家。同アトリエをベースにアートイベントの企画・コーディネートにたずさわっているほか、長岡で発行している地域情報誌「マイスキップ」の編集にも関わっています。
■連絡はこちら↓
mail:
correspon☆hotmail.co.jp
(☆を@に)
アート作家。同アトリエをベースにアートイベントの企画・コーディネートにたずさわっているほか、長岡で発行している地域情報誌「マイスキップ」の編集にも関わっています。
■連絡はこちら↓
mail:
correspon☆hotmail.co.jp
(☆を@に)
カテゴリー
ブログ内検索
アーカイブ