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長岡で発行している月刊フリーマガジン「マイスキップ」連載の同名コラムのブログ版です。主宰するアトリエの企画展情報をまじえながら…
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19cc4baf.jpg「手作り陶器店」である一黙窯には、なぜか「本」もたくさん置いてある。もちろん売っているわけではなく店主Hさんの私有物なのだが、棚一面いたるところに並べられており、昨日、一昨日と一黙窯に行っていた際に時間もあったので、しばしその本棚を物色する。

銀色夏生がけっこうある。銀色夏生については太田裕美のテクノポップ時代の作詩を担当しており、その詩がとてもよいのだとe138e43e.jpg フリーペーパーの連載コラムにも書いたりしていた。そんな話をHさんに何気なくしたところ、「(銀色夏生で店内にあるのはエッセイ集がほとんどだが)、詩集ならばこれがおすすめ」と、出てきたのがこの「名もなき詩」。
刊行は10年以上も前、編集は「雑派」とだけ書かれている。

3a7e152a.jpg
いゃあ~、これは実に面白い、というか、はまってしまう。
どこが面白いかなどとくどくど書くのも面白くないので、ここではその「まえがき」部分だけ、以下抜粋して。

『なにも教科書で習ったり、専門誌や文芸誌に掲載されたものだけが<詩>ではない。一瞬の感動を伝える競馬実況の一言にも、自らの魂を葬る寸前の遺書の一行にも、あるいは最終回を迎えた漫画の一コマの上にも<詩>のようなものは姿を現す。本書はそうした義務教育や詩壇とは無縁の、つまりは教科書や現代詩のアンソロジーにも決して載ることのない、言葉の結晶を一冊に編んだものである。
…(略)…
ラジオ放送や銀幕の上、絶版本や政府刊行物のなかにも埋もれた<名詩>は存在する。私たちはどんな言葉に心を動かされてきたのか、本書はその軌跡をふり返る一冊でもある。

末次安里(雑派)』

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長岡市在住,アトリエZen主宰。
アート作家。同アトリエをベースにアートイベントの企画・コーディネートにたずさわっているほか、長岡で発行している地域情報誌「マイスキップ」の編集にも関わっています。


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