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長岡で発行している月刊フリーマガジン「マイスキップ」連載の同名コラムのブログ版です。主宰するアトリエの企画展情報をまじえながら…
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6bf60940.jpg日曜(10日)付の新聞では、3.11震災から1か月ということの検証記事が掲載されていた。毎日やサンケイなどは確認してないが、読んでみた読売、朝日、新潟日報は、そろって大きく紙面を割いて特集を組んでいた。

読売新聞には、原発事故が国際的な問題にも発展し米国の苛立ちを増幅させたことに対し「なぜ初動から後手に回ったのか。菅政権、経済産業省原子力保全・保安院、東電の対応を検証した」とある。読み応えもあってよかったのだが、でもちょっとまてよと思ってしまったのは、自身、つまりはメディアの報道対応の検証は含まないのか、ということ。この1か月、(素人目にも都合の悪い情報は隠蔽していると見える)東電や(素人目にもまやかしでしかない発言だと思える)原子力のいわゆる専門家たちへの扱いを見ると、そちらもやらなきゃおかしいだろと突っ込みを入れたくなる。なんたって、プルトニウムは食べても安全、塩を食べるのと大差ないんですよ、などとメディアで言う大学教授がいるくらいだから。
電力会社から大量の広告をもらっているから東電に不都合なことは報道しない、とは、事態がここまでくるとさすがに言いきれなくなるはず。「安全です」報道を信じて適切な対応をとらない人も多いわけだから。

そんな折、タイムリーに見つけたのが(いくつかのブログで紹介されていたので見た人も多いかもしれないが)、下の動画。上杉隆氏が民主党議員の勉強会で語ったメディア検証である。
1か月前に「安全です」「ただちに影響はありません」「問題ありません」と報道されてきたことが、その後どういう経過をたどったか。ふだん新聞に載らないこと、語られていないことが、つぶさに語られている。
■ part-1

■ part-2

■ part-3

■ part-4

■ part-5

■ part-6(ラスト)



もうひとつ、上杉隆氏がキャスターをつとめる「ニュースの深層」。内容的には上とほぼ同じであるが、こちらは東電の記者会見にフリーの立場で出続けている弁護士の日隅一雄氏、フリーランスライターの木野龍逸氏へのインタビュー型式をとる。ちなみに、この番組にも「反原発のゲストを招くなら広告から撤退するぞ」と電力事業連合会から圧力があったらしい。


事故当初から個人的に気になっていたのが、頻繁に「チェルノブイリとは違う」(=日本ではあそこまでの大惨事にはならない)という言われかたをしていたこと。そうだろうか?とずっと思っていた。そう思った根拠は2つで、チェルノブイリより深刻な「同時多発型」事故だということ、また事故復旧には人海戦術をとらないとどうにもならないが、旧ソ連と違って人が多く集められないのではという懸念があったから。今朝のニュースでは、チェルノブイリと同じ事故評価「レベル7」に引き上げられる云々と速報があったが、なんにしてもまだ収束せず、その見込みもよく見えないことは気がかりである。
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長岡市在住,アトリエZen主宰。
アート作家。同アトリエをベースにアートイベントの企画・コーディネートにたずさわっているほか、長岡で発行している地域情報誌「マイスキップ」の編集にも関わっています。


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