忍者ブログ
長岡で発行している月刊フリーマガジン「マイスキップ」連載の同名コラムのブログ版です。主宰するアトリエの企画展情報をまじえながら…
[1232]  [1231]  [1223]  [1227]  [1226]  [1222]  [1220]  [1221]  [1218]  [1211]  [1215
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ここのところなんだか時間に余裕がなく、見たい作品展もあったのに今月はなかなか行けない。ブログ書くのも習慣化すればよいのに、なにやら週刊化しつつある。
2011_0811_152307-DSC_0044a.jpg
と言いながら、昨日は長岡市美術センター「戦争と平和展~アーティストの視点」に。
タイトル通り、「戦争」「平和」をテーマにした展覧会である。40~50名くらいが出品していただろうか、特に出展作家を選んだというような意図や括りはなく、ジャンルや経歴、作風からしてもさまざまで、アンデパンダン的に作品を募った企画のよう。毎年開催されていて、第6回展となる。

私自身にも出展依頼は届いていたが、出展はしていない。 同展に対してはこれまで(展覧会は観に行くが)出品自体への興味はまったくなかったが、実のところをいうと、今年は出品しようかと少し迷ってはいた。3.11以降の世界の変化があったからである。
フクイチからもたらされた放射能汚染は、もはや「戦争」状態だという意識がある。“放射線”は区別なくいやおうなく攻めてきて、人間には対処のしようがないものだから、逃げるにしろ何にしろ、とにかく相手を意識し戦う姿勢をみせないと生きていけない(はず)が、この場合、なんたって敵は「見えない」わけだから、“見えないものを見せる”アートの企てに意味が出てくるし、「戦争」展の趣旨にも(私が思うかたちで)合致すると思ったからだ。
と言いながら、この夏のエネルギー不足は電力会社だけでなく、私自身も制作にかける時間とエネルギーの不足が甚しかったし、ただ創ればよいというわけでもなく展に参加するとなればなったで気になる諸事情もあったから、迷ったものの新たな制作はとても困難とあいなった次第。

展覧会自体は、「戦争」でも「平和」でもその賛否や思考を問わず表現方法は自由、という企画スタンスで、いろいろな作品があった。そのなかで、放射能汚染問題とその対応における「国」のあり方をズバリとアートで問うた前山忠さんの作品が強く印象に残る。1枚の旗(作品)に、わずか数行の短いコメント。逆にこれ以上ないくらいの雄弁さである。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
wrighter profile
長岡市在住,アトリエZen主宰。
アート作家。同アトリエをベースにアートイベントの企画・コーディネートにたずさわっているほか、長岡で発行している地域情報誌「マイスキップ」の編集にも関わっています。


■連絡はこちら↓
mail:
correspon☆hotmail.co.jp
(☆を@に)
ブログ内検索






アフィリエイト実施中です。アマゾンご利用の際は↑からどうぞ。
アトリエZen



管理画面(管理者専用)
忍者ブログ [PR]