長岡で発行している月刊フリーマガジン「マイスキップ」連載の同名コラムのブログ版です。主宰するアトリエの企画展情報をまじえながら…
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再生装置も手元になくなり、昔買ったレコードが聞けなくなって久しい。
キース・ジャレットのライブ盤「サンシャイン・ソング」など、中でも特に聞きたくなったものはCDで買い直したりもしたが、片っ端からそれをするわけにもいかないし、そもそもCD化されてなかったり、されててもすぐ販売停止になるものもけっこう多い。そんなことで、棚に残るいくつかのレコードを見るたび残念に思っていたが、うまいことに、みずすまし亭さんが「レコード→CD」のデーター変換を出来ると聞きつけた。
「う~ん、そうはいっても作業もいちいち面倒だから、貴重盤じゃなきゃやらないよ」とのことで、この日は太田裕美の「Far East」を持ちこんだ。アマゾンを見てももう販売されてないし、作品としても太田裕美のちょうど分岐点にあたるから貴重盤だろう、と、まぁ、いちおう理由もつけて。
太田裕美は「木綿のハンカチーフ」に代表されるようにニューミュージック系歌謡曲から出発している。しかし、突然の活動休止→ニューヨークへの語学留学を経て、帰国後にテクノポップに変貌する。そのテクノポップ時代のよさについて情報誌のコラムやらブログやら一時期やたらと書いていたが、本アルバムはその移行期にあたる“帰国直後”に発表したものになる。
A面はニューヨークサイドと名付けられ、ニューヨーク在住のアーティストが作詩と作曲を担当。B面は東京サイドで、下田逸郎やチャクラの板倉文ら、楽曲はそれまでの太田裕美のアルバムにほとんど登場しなかった面々。レコードの場合、CDとは違って表と裏があるから、A面とB面とで趣向を違えて構成することもたまにあったが、これもそういうことである。
当時(高校生だったはず)の記憶をたどると、A面のほうはそれまでの太田裕美に洋楽のティストが加わってバージョンアップした感じ(コンポーザーは外国人だから当たり前か)で、「これはすごいぞ」と第一聴から感動を覚えたのだが、B面はそろいもそろって曲調もユニークだし、ちょっとテクノっぽく、かつ、ユルい感じにも違和感があり「一体なんなんだ、これは」という感覚。最初2~3回聴いてはみたもののどうにもならず断念し、以降、B面は(1曲だけ妙に気に入ってしまったラストの「ロンリィ・ピーポー」以外は)聴かなくなってしまった。いまからすると、その次に出た快作「I do,You do」はこのトーキョーサイドからつながるというのはわかるけど、当時はそんなものは理解不能であったから。
で、今回CDにおとしてもらい、通して久々に聴いてみた。驚いたことには、このB面がなかなかいいんである。
いまだとA面よりもむしろこちらのほうが…、とも思えるし、かつて違和感を覚えていた理由もそれはそれでわかるから、この辺は実に面白いところである。
試しに検索したらこういったレビューにヒットした。うまく書くものだと思った次第。
キース・ジャレットのライブ盤「サンシャイン・ソング」など、中でも特に聞きたくなったものはCDで買い直したりもしたが、片っ端からそれをするわけにもいかないし、そもそもCD化されてなかったり、されててもすぐ販売停止になるものもけっこう多い。そんなことで、棚に残るいくつかのレコードを見るたび残念に思っていたが、うまいことに、みずすまし亭さんが「レコード→CD」のデーター変換を出来ると聞きつけた。
「う~ん、そうはいっても作業もいちいち面倒だから、貴重盤じゃなきゃやらないよ」とのことで、この日は太田裕美の「Far East」を持ちこんだ。アマゾンを見てももう販売されてないし、作品としても太田裕美のちょうど分岐点にあたるから貴重盤だろう、と、まぁ、いちおう理由もつけて。
太田裕美は「木綿のハンカチーフ」に代表されるようにニューミュージック系歌謡曲から出発している。しかし、突然の活動休止→ニューヨークへの語学留学を経て、帰国後にテクノポップに変貌する。そのテクノポップ時代のよさについて情報誌のコラムやらブログやら一時期やたらと書いていたが、本アルバムはその移行期にあたる“帰国直後”に発表したものになる。
A面はニューヨークサイドと名付けられ、ニューヨーク在住のアーティストが作詩と作曲を担当。B面は東京サイドで、下田逸郎やチャクラの板倉文ら、楽曲はそれまでの太田裕美のアルバムにほとんど登場しなかった面々。レコードの場合、CDとは違って表と裏があるから、A面とB面とで趣向を違えて構成することもたまにあったが、これもそういうことである。
当時(高校生だったはず)の記憶をたどると、A面のほうはそれまでの太田裕美に洋楽のティストが加わってバージョンアップした感じ(コンポーザーは外国人だから当たり前か)で、「これはすごいぞ」と第一聴から感動を覚えたのだが、B面はそろいもそろって曲調もユニークだし、ちょっとテクノっぽく、かつ、ユルい感じにも違和感があり「一体なんなんだ、これは」という感覚。最初2~3回聴いてはみたもののどうにもならず断念し、以降、B面は(1曲だけ妙に気に入ってしまったラストの「ロンリィ・ピーポー」以外は)聴かなくなってしまった。いまからすると、その次に出た快作「I do,You do」はこのトーキョーサイドからつながるというのはわかるけど、当時はそんなものは理解不能であったから。
で、今回CDにおとしてもらい、通して久々に聴いてみた。驚いたことには、このB面がなかなかいいんである。
いまだとA面よりもむしろこちらのほうが…、とも思えるし、かつて違和感を覚えていた理由もそれはそれでわかるから、この辺は実に面白いところである。
試しに検索したらこういったレビューにヒットした。うまく書くものだと思った次第。
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長岡市在住,アトリエZen主宰。
アート作家。同アトリエをベースにアートイベントの企画・コーディネートにたずさわっているほか、長岡で発行している地域情報誌「マイスキップ」の編集にも関わっています。
■連絡はこちら↓
mail:
correspon☆hotmail.co.jp
(☆を@に)
アート作家。同アトリエをベースにアートイベントの企画・コーディネートにたずさわっているほか、長岡で発行している地域情報誌「マイスキップ」の編集にも関わっています。
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