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長岡で発行している月刊フリーマガジン「マイスキップ」連載の同名コラムのブログ版です。主宰するアトリエの企画展情報をまじえながら…
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c2bae1d8.jpg制作やら展示企画やら、やらなければならないことがいろいろとたてこみだしてきている。9月からは市外での打ち合わせが続くし、それらはわかっていたことだから、弥彦野外アート展の作品制作も8月中に終えたいと早めにスタートしていたのだが、暑いやらなんやらでスピードがにぶってしまいなかなか目論見通りには終わらない。

ということで時間の余裕もそうないはずだったのだが、昨日は弥彦まで「やよい酒店ギャラリー、MAYiM展」へ。長岡造形大生4人によるグループ展である。
新潟日報で紹介されていた「(作品の個性はもちろん)配置にも注目してほしい」という、作品配置に言及する代表者コメントと、建築系の学生も混じっているということで興味をおぼえたからで、往復にかかる時間にさてどうしようと10秒ほど迷ったものの、店主に野外展開催の挨拶もついでにすればよいからと、とりあえず行ってみた次第。作品や展示の論考をネット上でするのは誤解のもとなので、ここでは特にせずに入口の看板だけ右上に。MAYiMはマイムと読むようだ。
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民主党代表選挙のことを書こうと思っていたが、もう1週間前の話になっている。まぁ、書こうと言ってもたいしたことでもなく、仕事しながら立候補者5人の最終演説をラジオで聞いていたから、という程度のこと。1人15分の持ち時間の演説は、日本の危機的な現況をふまえても、いま自分が何をなすべきか、いま政治は何をなすべきか、ということを訴えなくてはならないし、それらヤマほどあるはずの「言いたいこと」をいかに15分の短いなかにに凝縮して話すかだと思うのだが、それにしてはどうにも下手すぎる凡庸な演説が続いた、からでもある。
同じ15分間の演説にしても、(ネット上ではすでに有名になっているので御存じのかたも多いでしょうが)7月27日衆院厚生労働委員会での児玉龍彦教授の演説は、短い中で最大限に訴えようとしているし、何よりも訴えたいという心、放射線技術者、専門家としていま何を言わなければならないかという責任感がそこから伝わってくる。
同じ時間なのにこのとてつもない差は何なのか、政治を専門とするものの責任感はいずこに?と、そんなことがどうしても頭から離れないわけである。

■2011年7月27日 (水) 衆議院厚生労働委員会にて、参考人説明
児玉龍彦(東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)



ところで民主党については、こども手当がどうだとか、高速道路無料化はうやむやになったとか、マスコミや評論家はその目玉政策について指摘するところが多い。
こども手当の名称を児童手当に戻して自民党の許しをえよう、とかいうなんだかよくわからない動きも報道されていたが、そんなことはどうでもよいことで、それよりも何よりも私が気になっているのは、「情報公開」はどうなったのか、たしか政権交代前は情報公開に熱心でそれを自らアピールしていたのではなかったか、ということである。原発事故の放射能汚染対応にしても、きちんと「情報公開」ができていれば被害の拡大が防げたところもたぶんにありそうで、むしろ「隠蔽」や「誤魔化す」ほうに一生懸命に見える政府対応は背信行為のようにうつる。でもこうしたことは代表選でも争点にまったくならないし、マスコミも知らぬ存ぜぬである。

マスコミも云々…ということでいえば、以下の鳩山元首相の勉強会の映像を。情報公開を訴える上杉隆氏が進行役を務めていることもあり、ここではマスコミ、大手メディアがなにを報じないか、その問題点が指摘されている。
この映像でもうひとつ注目点を挙げると、吉本興業のお笑い芸人コンビ「おしどり」のマコさんが出ていること。おしどりのマコさん、といっても、これを見るまで実は知らなかったのだが、福島の現地取材も重ね、記者顔負けの鋭い質問を当局にぶつけるなど、放射能汚染問題で積極的に活動され、その筋(どんな筋?)では最近特に知られるかたのよう。
発言者が多いのと話の長い人もいて、最後まで2時間近くになる長い映像なので、全部見るにはたいへんなのが困りどころだが、興味のあるかたはぜひ。冒頭で述べられる上杉氏の考え方は私が思うこととと同じ。現地事情にも詳しいマコさんの発言も、なかなか報道されない現地情報も含んでいて、たいへん参考になる。

■8月24日、鳩山由紀夫前首相主催勉強会
「上杉隆氏ら自由報道協会による原発事故取材報告」

Video streaming by Ustream
このユーストリームの映像に寄せられていたコメントをひとつ抜粋させてもらって下に。
こんなことは当たり前のことだと思うのだが、いずれバレることになぜ頬っ冠りなのだろう。民主党議員はひとりくらい、児玉教授のように、「情報公開をしない政府対応は真の民主党政権ではない。満身の怒りを表明します!!」と言って出馬すればよかったのに、とさえ思う。

「日本食材を輸出している商社を経営をしていますが、上杉さんが見られた通り、海外のユーザーの注文が減り、倒産寸前です。全く反省の色を示さない保安院や安全委員会、個人資産を出し惜しむ張本人の電力会社、そしてそこへ依存する大手マスコミ、自分の権利しか興味のない官僚達に踊らされている無能な政府など、一部権力者の私服のためにこの国は壊されております。 儲けようなんてこの時勢考えておりません。ただ以前と同じまでとは行かなくても、海外の日本食消費者にも安心して食べれると理解してもらえるまでの改善を求めたいと思います。そのためにもごまかさず(いずれバレるのになんでやるんだろう?)、正確なデーター分析を政府は対外的に発表して頂きたいです。」

おまけ:
ニュースの深層7月12日「芸人おしどりが迫る 原発会見での疑問点」

「芸人おしどりが迫る 原発会見での疑問点」2/3: http://youtu.be/PFlw1-d-ATQ
「芸人おしどりが迫る 原発会見での疑問点」3/3: http://youtu.be/wFPLKYg-QPI
685e2e17.jpg 長岡を拠点に活動する「ブルーノートジャズオーケストラ」のコンサートについて、マイスキップ9月号のインフォメーションに掲載した。同グループは1971年に長岡で結成し、80年代からビッグバンド編成となりこの頃から定期的なコンサートがスタートしたらしい。私自身は昨年初めて行ったのだが、今年で第27回目のコンサートとなる。
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その前売りチケットは、長岡にある“ジャズ&カフェ” 「音食」でも扱っているそうだ。同店で7月に開催されたチャリティライブの写真があったので右に掲げてみたが、店内には柴山明子さん(カフェギャラリーFATOで作品展開催中)の絵も飾られている。

BLUE NOTE JAZZ ORCHESTRA 第27回コンサート
日時:10月9日(日) 開場17:30、開演18:00
会場:長岡リリックホール(コンサートホール)
料金:1000円(前売り)、1200円(当日券)


■ カフェギャラリーFATOでの柴山明子展は9月19日(月・祝)まで開催中です。
http://atelierzen.blog.shinobi.jp/Entry/1201/
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マイスキップ9月号(vol.128)が発行されました。
前にも書いているが、今月号では栃尾の旧荷頃小学校で開催された「廃校でのインスタレーション/ワークショップ」についてレポートしている。インスタレーションという美術表現はその空間、その場限りの作品であり、絵画や彫刻と違って作品そのものは後に残らないもの。それだけに地域との共同で創りあげた作品と行為を紙面で記録しておくことは、意味も大きいだろうと思う。
以下、目次の紹介を。

月刊 My-Skip~長岡あれこれ情報誌~
Vol.128 (2011年9月号)

        ---〔Page 1〕---
編集長インタビュー ゲスト:花むら志乃さん (長岡芸妓)
        ---〔Page 2〕---
・ 【レポート】 つなごう!荷頃小ストーリー つくろう!3900の物語
                 廃校でのインスタレーション
        ---〔Page 3〕---
お散策日和 まちあるき“かいづ”日記 2011夏  (写真:海津千並)
二畳で暮らす-私の小さな終の住まい
・【連載】 映論言いたい放題 第88回
・【連載】 漢方からの便り 第4回 頑張りすぎがストレスに (文:廣橋義和)
                ---〔Page 4~5〕---
・ 【マイスキップ特集】 写生!が生みだした明治の近代とは
          小山正太郎の近代
                ---〔Page 6〕---
・【連載】“ひと葉”の花教室-オトメの時間 多肉植物のリース
・【連載】ベンチュリストな私 第9回 志水涼子
EVENT GUIDE NAGAOKA
・CLOP Dance Lesson Guide

・【連載】俳偕だより 獅子文六→北杜夫→藤田嗣治
                 ---〔Page 7〕---
・【連載】秋山孝 長岡コレクション
・【連載】造形する風 造形大生・紙上ギャラリー ~日頃の制作や研究活動を巡って~
             第6回:志賀智師(ものデザイン学科プロダクトデザイン専攻)
・【連載】この空の花-長岡花火物語 映画化の道程
             第11回 よーい・スタート
・【連載】時の忘れもの 第43回:菓子型その2 (文:佐藤秀治)
                 ---〔Page 8〕---
・【連載】異彩世代図鑑 第127回 HAYATO、Qoo


フェーン現象でひじょうに暑い一日。朝イチで長岡小嶋屋に行き、午後からは造形大に立ち寄ったあと、刷り上がったばかりの「弥彦・野外アート展」のポスターを店舗等に配布して廻ろうと思ったのだけど、あまりの蒸し暑さぶりに2か所廻っただけでこの日はお終いに。たいして動けなかったが、いたしかたない。

長岡小嶋屋では、作品タイトルを記した展示案内をハガキ大のプラスチックケースに入れ、(全席ではないが)客席に置いている。壁面に貼られているキャプションボードは遠方の席からだと見えづらく、そうしたことへも少し配慮して。で、この日は、始まったばかりの村山陽展の案内を入れに行ったのだが、10個ほど置いていたケースのうち2個が行方不明になっていてちょっと驚いた。
deb3669b.jpg店側はこの部分アンタッチャブルだから、おそらくは来場者のかたがケースごと持って帰っちゃったんだろう、と思う。前月までの田中守“長岡花火を描く”展のときは、マイスキップに掲載した作家寄稿文を抜粋し作家コメントとして案内記載していたが、人気の高い作家だし興味をひくコメントでもあったから、ファンのかたが「このコメント、欲しい!」と思ったのかもしれない。そうなる気持ちもまぁわからなくはないのだが、でもいくらなんでも、ねぇ…、とやるせなさは残る。
ケースに挟むように入れていたから、「御自由にお持ちください」ではないのは明らかだし、みなさんに読んでもらいたいと用意したもの。小嶋屋さんは客席にメモ用紙も置いているから大事なところはメモすればよいのに、と正論をはいてみるが、結局こういったモラルの低さはこちらのエネルギーを低めることにもつながるし、困ったものだと思う。
と、そんなグチめいたことをカフェ勤務の知人Kさんに話したら、「コースターなんかもよく無くなるわよ。ゴム製のしっかりしたものを使っているから明らかに使い捨てではないとわかるのに、それでもこっそり持ち帰る人はいるみたい」との応え。図書館の本でも、誰かが必要なところを切り抜きそこだけ穴があいている、なんてものも最近あるらしいから、なんだか困った世の中である。

写真は本文とはまったく関係なく、長岡駅前。寿屋旅館のあたり。
またもや長岡駅前ペデストリアンデッキ建設工事の写真である。昨日の朝、長岡小嶋屋に作品展示に行った際に撮影したもの。
駅前を通るときは工事の進捗状況をみてなるべく写真を撮るようにしている。マイスキップ紙で長岡駅前の特集を今度組むことになっているから、という理由もあるのだが、紙面には私の撮った現況写真は1枚くらいしか載らないはずなので、撮る訳はそれ以外の「趣味」的なところのほうが大きそうだ。
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新・市役所(アオーレ)に直接つながる“空中通路”(要は歩道橋)が道路上に斜めに架けられていた。
ba4ecb00.jpg長岡小嶋屋は今朝展示作品の入れ替えをおこない、今日から村山陽展となりました。
水彩作品5点の展示となっていますが、会期途中で(10月1日に)一部の作品展示入替、および追加をおこなう予定です。


村山陽展 9月1日(木)~10月31日(月)/10:00~22:00 /会場:長岡小嶋屋 CoCoLo長岡店
カフェギャラリーFATOの次回展示です。
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ポーラ・ピンクの物語 エピキュリアンⅤ ~女を生きる女たち~
吉野榮子(REN)展

会期:9月24日(土)~10月16日(日)/火曜定休/ 11:00~21:00
会場:カフェギャラリーFATO(フェイト) 【長岡市(長岡駅大手口徒歩5分)
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“エピキュリアン”と銘打った作品展示を近年続けている吉野榮子さん(柏崎市)の、長岡では初となる個展。色彩の面白さ、力強さを生かして表現した絵画作品を展示。
右の地図はクリックすると大きくなります。
1968141c.jpg 横山操初期作品展
若き日の操 「初出本画と下図」

会期:9月2日(金)~19日(月・祝)/5日、12日は休館
会場:燕市産業史料館
料金:大人300円、小人100円

作家の甥にあたるかたから寄贈された若い頃の作品、とのこと。

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今朝は所用があり長岡駅に。
丘陵公園で大規模な野外コンサートがあるらしく人が多い。タクシー乗り場には「コンサート会場までタクシーでどうぞ。運賃概算4000円」という看板がいくつもたてられていた。
ここのところなんだか時間に余裕がなく、見たい作品展もあったのに今月はなかなか行けない。ブログ書くのも習慣化すればよいのに、なにやら週刊化しつつある。
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と言いながら、昨日は長岡市美術センター「戦争と平和展~アーティストの視点」に。
タイトル通り、「戦争」「平和」をテーマにした展覧会である。40~50名くらいが出品していただろうか、特に出展作家を選んだというような意図や括りはなく、ジャンルや経歴、作風からしてもさまざまで、アンデパンダン的に作品を募った企画のよう。毎年開催されていて、第6回展となる。

私自身にも出展依頼は届いていたが、出展はしていない。 同展に対してはこれまで(展覧会は観に行くが)出品自体への興味はまったくなかったが、実のところをいうと、今年は出品しようかと少し迷ってはいた。3.11以降の世界の変化があったからである。
フクイチからもたらされた放射能汚染は、もはや「戦争」状態だという意識がある。“放射線”は区別なくいやおうなく攻めてきて、人間には対処のしようがないものだから、逃げるにしろ何にしろ、とにかく相手を意識し戦う姿勢をみせないと生きていけない(はず)が、この場合、なんたって敵は「見えない」わけだから、“見えないものを見せる”アートの企てに意味が出てくるし、「戦争」展の趣旨にも(私が思うかたちで)合致すると思ったからだ。
と言いながら、この夏のエネルギー不足は電力会社だけでなく、私自身も制作にかける時間とエネルギーの不足が甚しかったし、ただ創ればよいというわけでもなく展に参加するとなればなったで気になる諸事情もあったから、迷ったものの新たな制作はとても困難とあいなった次第。

展覧会自体は、「戦争」でも「平和」でもその賛否や思考を問わず表現方法は自由、という企画スタンスで、いろいろな作品があった。そのなかで、放射能汚染問題とその対応における「国」のあり方をズバリとアートで問うた前山忠さんの作品が強く印象に残る。1枚の旗(作品)に、わずか数行の短いコメント。逆にこれ以上ないくらいの雄弁さである。
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長岡市在住,アトリエZen主宰。
アート作家。同アトリエをベースにアートイベントの企画・コーディネートにたずさわっているほか、長岡で発行している地域情報誌「マイスキップ」の編集にも関わっています。


■連絡はこちら↓
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