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長岡で発行している月刊フリーマガジン「マイスキップ」連載の同名コラムのブログ版です。主宰するアトリエの企画展情報をまじえながら…
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abca543c.jpg今井美術館「前山忠の視界2008」展の現場制作が本日スタートしました。
今日の制作は、まずは中庭の野外インスタレーションから。

制作前の状況 →


6dcf1bf6.JPG958926d9.JPG屋外作業風景:
角材を庭にはりめぐらせている。
e3649b36.JPG

■公開制作は明日もおこなわれます。
■本日の制作に関わったひとたち:県内在住若手作家のCさん、GUNのメンバーからKさん、長岡造形大の現役学生TさんKさん、美術館スタッフのIさん等、総勢10名。


9a5863f0.jpg前山忠の視界 2008
会期:10月3日(金)~26日(日)/金・土・日曜のみ開館
会場:今井美術館 【見附市】

ギャラリートーク&ミニパーティ:
10月4日(土)14時~
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ONE Mart EXPRESS展のあと3f239038.jpg今井美術館の次の展示は、今週金曜からの前山忠展(前山忠の視界2008)となる。
同展では、展示室ギャラリーのほか、中庭、旧工場棟の特設ギャラリーの3か所でそれぞれ趣向の違うインスタレーションが展開されることになっており、その現場制作が明日あさっての2日間、公開でおこなわれる。見学は自由であるほか、制作補助等で作品と関わること(手伝い)も歓迎とのこと。

前山忠展 公開制作
日時:9月30日(火)、10月1日(水)の2日間/10時~16時予定
会場:今井美術館

85e05f41.jpgONE Mart EXPRESS Ⅴ展は、好評のうちに昨日無事に会期を終了しました。 0ec91d74.JPG 最後におこなったギャラリートークにも大勢のかたがたから参加いただき、ありがとうございました。
画像はそのときの模様から。

さて“終了した”といえば、話はまったく変わるのだが(口調も一緒に変えて)
テレビドラマで近頃唯一見ていた「33分探偵」もこの土曜日が最終回だった。
テレビはもともとあんまり見ないうえ、ドラマにいたってはほとんどまったく見ないのだが、年に1本くらいは何かの拍子ではまってしまうものがある。今シーズンはそれが「33分探偵」であった。

事件が発生し、放送冒頭の5分ほどでその犯人は(自供があったりなどで)すぐに明らかになるのだが、その5分で終わった簡単な事件を「はたしてそうでしょうか?俺が(放送時間の)33分もたせてやる!」と意味なく蒸し返し、迷推理を駆使しつつ次々と新たな容疑者を仕立てあげていくという話。
製作者はそのジャンルを「脱力系サスペンス」と、深夜帯ドラマらしくわけのわかったようなわからないような言い方をしているが、しいてわかりやすくいうなら「コメディタッチの探偵モノ」とでもなるのだろうか。話自体ナンセンスなユルいものなのだが、そこを逆手にとった面白さがあって、毎回楽しませてもらっていた。ボケ役の探偵(堂本剛)とさらにオオボケをかます警部(高橋克実)の二人に、冷静にツッコむ女性秘書(水川あさみ)。その掛け合いの面白さも効いていた。

その掛け合いを楽しんでいたら、だいぶ以前であるが、やはり探偵モノで「喰いタン」というドラマが期待外れだったことを思い出した。「喰いタン」でも原作はボケ役の探偵とツッコミ役の女性秘書という構図でそこに面白さがあったが、テレビドラマでは設定が大きく変わってしまっており残念だった。そういえばそんなことをマイスキップの連載コラムにも書いていた。
http://ameblo.jp/atelier-zen/entry-10039883915.html
原作の面白さから期待して、そのころ珍しく見たいと思ったドラマだったのだが、こちらは数回みただけで終わった。
今井美術館でのONE Mart EXPRESSは昨日今日と中休みということで、昨日はやや遠方の上越市での打ち合わせに時間を充てる。天気がよく、海岸線の国道8号は絶好のドライブ日和。

打ち合わせのあと、撮影機材をお借りしたみずすまし亭Yさんに高田のお菓子でも…と思い、帰路に立ち寄ったのが「菓心亭かまだ」。以前、高田の知人からいただいたお菓子が美味しかったことを覚えていた。
地元に古くからある小さな洋菓子店かと思っていたが、昨夜覗いたHPで新潟三越にも出店していることを知った。ネームバリューは思っていた以上にかなり高そうだが、今回は“その土地でしか買えないもの”と思ってたのでちょっと複雑。
ブログのタイトルである「アート日和」とは、月刊MySkipに連載していたコラム名からきている。 つまり連載コラムが先にあり、元々はそのブログ版として開設したものなのだが、本体(?)であったはずの誌面連載は今年1月号から休載している。
http://atelier-zen.ameblo.jp/atelier-zen/entry-10062086892.html

当初は「少し休んでから再開」しようという腹積もりではあったのだが、忙しさとかにかまけているうちにすっかりご無沙汰である。
3eb5cad3.JPG a15aa283.JPG 次の10月号では秋のトピックスか何かでいきなり復活させようかと、少し前にちょっとだけ思ったのだが、紙面に余裕スペースがないことをいいことにして一瞬に立ち消えた。毎月ルーチンでやっている分にはまだよいが、いったん休んでからの再開は動き出すまでにけっこうエネルギーもいるからね。
と、なんだかんだ言いながらも10月号の編集が佳境に入っている。ちなみに今回のトップインタビューには、長岡造形大の上山良子学長が登場する。


右上の画像ふたつはエスクィントの児玉瑞子展から。来場者参加型ということもあり作品が次第に増殖、ギャラリースペースを飛び出してアプローチの階段部分にまで進出しだした。10月5日(日)までの開催。
0a86a153.jpg今日からONE Mart EXPRESS・Ⅴ展がスタート。
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右は、毎回恒例となっている出展作家の「プロフィール&コメント」集。出展者自身の自己紹介ということで、A4サイズ1枚にプロフィールなりコメントなりをそれぞれ自由に書いてもらい、ファイリングして会場に置いている。
パソコンできちんと整理して記載したものやら、カラフルな手書きやら、制作への思いを込めた長文やら、これ自体が作品と化しているものやら、各作家のアプローチはいろいろ。そこが楽しいと思う。

■展覧会は28日(日)まで(水・木曜休み)の開催。
526c226a.JPG 画像は、昨日おこなわれたONE Mart EXPRESS・Ⅴ展の作品搬入・展示作業のワンシーン。昨日は展示設置と調整のほうにかかりきりで撮影にまわる時間があまりとれなかったが、とりあえず2枚ほど。
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展覧会は19日(金)からの開催。面白い作品がそろいましたのでどうぞご来場ください。

出展:
anmo (絵/インスタレーション)
飯塚 富久 (平面)
28bd3957.jpg今井 朝子 (染め)
笹川阿沙子 (アニメーション)
ササキアイコ (オブジェ/ボックスアート)
佐藤 敦子 (絵画)
柴山 明子 (絵画)
笠原もなか (イラストレーション、ミクストメディア)
高橋トオル (インスタレーション)
中田 歩 (ミクストメディア)
抜山 理枝 (絵画)

会期:9月19日(金)~28日(日)/水・木曜休館/入場無料   於:見附市・今井美術館
d2f6d442.JPGda01bd03.JPG 左はエスクィントで開催中の児玉瑞子展から。
会期1か月というロングラン開催となりますが、観客にその場で書いてもらったものが作品の要素になるという参加型作品なので期間中に展示が少しづつ変化していきます。また、この間に制作した作家自身の作品も徐々に追加されていく予定です。
会期は10月5日(日)まで。

5797c2a5.jpg 
「参加型アート」といえば、今日までの開催となる佐藤秀治展でも展開されておりますが、こちらも会期中に展示の様相が変化しました。
            ↑ : 12日(金)の佐藤秀治展(ギャラリー作品)
6ae607b1.jpg ← 新潟日報(9月13日/長岡版)

今朝の新潟日報に、開催中の佐藤秀治展の記事が掲載されています。長岡地区版の掲載なので、中越地区以外だと載ってないかもしれませんが。  (画像をクリックすると大きくなります。)

●同展は明日14日(日)までの開催。

c03aaaf5.jpg 今井美術館の今秋の展示スケジュールです。
来月には上越市在住現代美術家の前山忠氏の個展が企画されるなど、見応えのある展示が続きます。

●9月14日(日)まで〓開催中〓
佐藤秀治展 モラトリアム

●9月19日(金)~28日(日):
ONE Mart EXPRESS Ⅴ
11人の多様な表現/※9月28日(日)15:00~ アーティストトーク

●10月3日(金)~26日(日):
前山忠の視界 2008
※10月4日(土)14:00~15:30 ギャラリートーク&ミニパーティー

同美術館は金・土・日曜・祝日の開館となります。ただし、ONE Mart EXPRESS展のみ会期中の月曜(22日)も開館します。
今井美術館は基本的には週末(金・土・日曜・祝日)のみの開館となるので、現在展示中の佐藤秀治展は今日はお休み、明日12日(金)から再開されます。 1365791a.JPG

今回の展示は、中庭を使った「菊の支柱竹と熊鈴と結束バンドによるインスタレーション、ギャラリー空間での参加型作品「更に、大きな円を描くこと」のほかに、ファイル展示による「マイベスト」があります。
「マイベスト」とは、作家自身が今までの約40年の活動から作品ベスト10を挙げたもの。10作品の写真がコメントとともに整理・ファイリングされているのですが、単なるファイル資料というわけではなく、これがなかなかの面白さ。これ自体がひとつの「作品」となってます。
この「マイベスト」に関して、展覧会場に掲げられた作家の覚書を以下抜粋して。

マイベスト

制作は、最初から計画されるものではなかった。常に新作で、実験的なもので、少なくてもその時点で自分自身を魅了するものであった。それぞれが私自身にとってナウ・ベストであった。海のものとも山のものともつかない私の試作に他人が同行することはあり得ないことで、回顧できるのは私自身しかいない。

小田和正がマイベストとしてアルバムをリリースすると小田ワールドが確立されて見えてきた。次々に他のアーティストもマイベストを世に出したが、二番煎じ、柳の下にはドジョウはいなかった。しかし、マイベストという自己表現確認手法の基本的な効能を把握したと思われた。

私の作品は私の考えをストレートに伝えているのだろうか。強く、全て、歪曲されず伝えているだろうか。単発の不連続という側面から、少し長いスパンで見ていただくことは可能とならないものか。

約40年間、私の表現に同行し私の良き理解者でサポーターであったもう一人の私にジャッジを委ね、私の考え、命題、追究してきたこと…、何より表現へ託した希望や方向性をこの時期に読み取らせ開陳すること。マイベストとは、その最良の手法と思えたからに他ならない。

  作品内容 素材
1 揺れからのストレスを解消するための仕掛け 支竹柱、熊鈴、石、結束バンド
2 地球が動いていることを見せること トランポリン、ロングバー、紙
3 切り取った大気を移動し大気を意識的にみせる行為 支竹柱、ビニール、写真
4 観音様を視ること 窓ガラス、シール、手紙
5 山や海に作品を見せること 角材柱、ステンレス、他
6 他人に図示で伝達するときに生じるズレのこと  結束鉄線
7  虚構のなかで遊ぶことへの薦めとしての行為  イベント記録
8  移動する位置を測定し追体験を誘発するための記録  移動写真
9 石たちの記憶を変える行為 写真
10 存在しないものを存在させ見せる行為 交換書簡、コピー

選考に漏れたものがある。更に10個を選考することも可能だという気持ちもある。「マイベストⅡ」が「マイベストⅠ」と同格になるような気もする。約40年間であるから、ベストアルバムは40選もあり得るが、あれもこれもとなればマイベストの意味はない。
これは2008年9月選のマイベストである。

(佐藤秀治)

wrighter profile
長岡市在住,アトリエZen主宰。
アート作家。同アトリエをベースにアートイベントの企画・コーディネートにたずさわっているほか、長岡で発行している地域情報誌「マイスキップ」の編集にも関わっています。


■連絡はこちら↓
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correspon☆hotmail.co.jp
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