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長岡で発行している月刊フリーマガジン「マイスキップ」連載の同名コラムのブログ版です。主宰するアトリエの企画展情報をまじえながら…
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ddf40db7.jpg放射線は「1年間に1ミリシーベルト」であれば人体に影響はない、と言われている。国際放射線防護委員会で決められた安全数値のようで、原発事故の当初よく報道されていたが、昨日(5日付)の朝日新聞を見ると、100ミリシーベルトでもがんリスクが5%の増、と書かれている。
100倍になっても5%しか危険は増しませんよ(=かなり安全に見積もっているものなんだから安心してくださいよ)、と言っているように見えるがどうなのだろう。記事では肝心の「単位」が明確でなかったが、放射線レベルの話でよく報道で出てくる単位「1時間当たり」のわけは到底ないので、「1か月当たり」なのか「1年当たり」なのか、さもなければ「一生当たり」なのか?はっきりと示されていないそこのところが、まず気にかかっている。
健康に影響がないという1年1ミリシーベルトを50年にわたって浴びれば計50ミリシーベルトなので、もし一生当たりとすれば、「100ミリシーベルトで発がんリスクが1.05倍」は感覚的には合理性があってすっきりするのだが、それならばぜんぜん「安心してくださいよ」という話ではない。原発災害に関しては、テレビに出てくる解説者も次から次へいい加減なことを言ってきたので(「単位」を誤魔化す例としては、ex:掛け算の出来ない大学教授)、やはり疑心暗鬼になる、というか、注意が必要である。

中部大学の武田邦彦氏は、以下のように述べられている。
http://takedanet.com/2011/04/481_ecc3.html

学者のなかでも100ミリシーベルトでも安全、という考えの人もいるようだ。それはそれでけっこうなことだが、その立場をとるにしても氏が指摘するように以下の言い方をすべきだろうと思う。
「学問的に、わたくしの研究では100ミリシーベルトぐらいまでは大丈夫だと思います。しかし一部に、100ミリシーベルトを浴びると1000人の内に5人から10人の人がガン(過剰発がん)になるという結果もあります。 もともと学問は、真実が判っているわけではないので、皆さんはできるだけ放射線に被曝しないように気をつけてください。」



■追記(4月6日PM1:10)
放射線レベルに関して、いろいろな数字が(根拠がわからないまま)出ていることから上のように書いたのですが、武田邦彦氏がわかりやすくまとめていまほどアップされておりました。気になるかたは御参考に。
http://takedanet.com/2011/04/post_2cdd.html
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4c4f8347.jpgギャラリーゆうむの前山忠展「視界の浸食」が最終日だったので、今日は新潟まで。ここのところ時間がキツキツなのだが、氏の「写真による個展」は珍しい(初めてではないかと思う)のでとにかく行こうと、トンボ帰りである。
会期のはじめに催されたギャラリートーク「現代美術と写真を考える」は伺えなかったが、かなりの盛況だったよう。レジュメのコピーをいただいた。
画像は民家を改装したギャラリーの入口脇。

太田裕美の1984年のライブ映像をYOU-TUBEで偶然見つけた。
たしか結婚のため引退するということで、最後(だったと思う)の芝の郵便貯金ホールのライブには足を運んでいる。前に何度も書いているがこの頃のテクノポップ期・太田裕美にはかなり凝っていたので、個人的にはそんな懐かしさもあるのだが、いま見てもなかなか弾けていて面白いから3曲掲げてみた。オープニングの「木綿のハンカチーフ」、ラストの「移り気なマイボーイ」、アンコールの「ひとりごとブランコ」。太田裕美三態である。
この年にツアーをやっているため、映像は郵便貯金ホール以外のものも混じっていそうで、冒頭トークの「ネクタイかきむしってぇ~」は聞いた気もしないではないが、20年以上も経つとこの辺、どれが実際に観ていたものか記憶はちょっとあやふやである。でもアンコールについては印象が強く残っていて、ここはしっかり覚えていた。

■オープニング
木綿のハンカチーフ (作詩:松本隆/作曲:筒美京平)

■ラスト曲
移り気なマイボーイ (作詩:山元みき子/作曲:太田裕美)

■アンコール曲
ひとりごとブランコ (作詩:山元みき子/作曲:太田裕美)


演奏:あっぱれーズ
矢壁アツノブ(Drums)/岡野はじめ(Bass) /斉藤タカフミ( synthesizer) /ホッピー神山( synthesizer) /高田弘太郎(Guitar)
・ゲスト(ひとりごとブランコ):松沢等(Acoustic-Guitar)
雪国の車は「スタッドレスタイヤと普通タイヤとを履き替える」作業が年に2回出てくる。展覧会が続いてなかなか時間がとれず例年よりちょっと遅い感じとなったが、今日は朝早くから交換作業を。
fa159782.jpgタイヤの交換自体はなんてことないのだが、スタッドレスタイヤは溝に小石が詰まりやすくそれらを逐次取り除いてやったり、倉庫までタイヤを運んだり、エアー調整したりと付随作業がけっこうあり、そちらのほうで時間を喰う(気がする)。2台分一気にやろうと思ってはみたものの、1台終えたところでしばし休憩、ブログタイムである。
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左の画像はクリックすると大きくなるが、先週の木曜あたりだったか新聞折り込みではいってきた駅ビル「CoCoLo長岡」のチラシ。テナントの各店の店長さん(あるいはスタッフ)の似顔絵が掲載され、それぞれの店を紹介している。e166634e.jpg似顔絵がそれぞれの特徴をうまくつかんでいるようで、見てるとなかなか面白い。とはいっても個々の店長さんの顔はほとんど知らないから実際のところはわからないのだが、まぁ、そう思わせるところがポイントなのだろう。
ちなみに長岡小嶋屋については以下のように紹介されている。
「ゆったりとした店内で定期的に変わるアート展示を観ながら当店自慢の『へぎそば』、揚げたて天ぷらや女性に人気のデザート各種をお楽しみください。」
現在同店では舟見倹二さんの作品を展示中です。

1b2f85b4.jpg今日から4月。長岡小嶋屋は展示入替となり、開店前の朝に行って作業。
今月は舟見倹二展となる。作品は作家から若干多めに届いていたが、机上の想定ではその中から5点展示と考えていた。が、実際に作業を始め出したら、「机上の想定」から構成をちょっと変えたくなった。そのほうが空間的に面白いと思ったからだが、つまりは机上と実際とはやはり違う(こともある)というわけである。前にブログでも「出展は5点」と書いていて、各メディアにもそう伝えていたのだけど、急きょ1点プラスして計6作品の展示となった次第。
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ちなみに長岡小嶋屋のメニューは春らしくなっており、“ふきのとう”のてんぷらなどが登場していた。
舟見倹二作品は4月末日まで展示中。

山崎ハコはテレビに出ていなかったはずと、だいぶ前に書いたのだけど、その後“意外にそうでもなかったらしい”という記事を見つけた。1995年12月18日の朝日新聞である。同紙には、父親について語る「おやじの背中」と題したコラムがあるが、そこでハコ自身が語ったもの。
これによると、父親が胃がんで亡くなる二年前の1983年、その病気がわかったときに、あわてて苦手な雑誌やテレビに出ることにしたらしい。「あんたの娘さん、東京で歌手になったそうだけど、テレビにも出とらん」という地元の人たちの声を気にしての親孝行であったそうな。知らなかった話である。

山崎ハコについては近年まったくフォローしておらず、1年に1回くらい訪れる“ムショウに聴きたくなったとき”に、手持ちのCDを聴く程度であった。だから近年のいろいろな活動については、その後Wさんからの情報やチェックしてみた公式HPで、最近になって知ったわけである。女優業もそのひとつで、まさかそういったことをやっているとは(20数年前にライブに通っていたものからすると)驚きでしかないが、案外面白いかも…と思えもするから不思議である。
女優として出演する映画「ヘヴンズ・ストーリー」は新潟・シネウィンドにも今月来るらしく、それを知った数か月前の時点ではぜひ観に行こうと考えていた。が、3.11の震災以降ちょっと重く思えている気分もあるから、さてどうしたものか。
a2fc4b95.jpg今朝(3月31日付)の新潟日報・文化欄から。
今週土曜から始まる外山文彦展について寄稿がなされています。筆者は美術家の舟見倹二氏。


外山文彦CANVASシリーズ1990-2010
   
(4月2日から10日、柏崎市新橋3の游文舎ギャラリー)
8c4fec75.jpgいま外山作品に対峙した時、その絵画に見えるものは「どこまでも自立する抽象表現の追求を平面に試みている」と言ってもよいのではないだろうか。そこには確かな色面の、限られた構成のなかで生成された平面空間が存在する。
その作品はキャンバスの裏地を表にし、描かれるべき白いキャンバス面に抗して「裏返す」という逆な手法を選ぶ。単なる感覚的選択とは異なり、表裏のありようを日常への接点とした思考が作為として推察できよう。
麻面の素の色面をベースにするこの構成の原点は、作家がまだ大学在学中の二十数年前のことであるが、たしかな方向が現れたのは、現代の絵画が公募で大々的に競われた1994年の第1回「感動創造美術展」(主催: 福田組)での受賞作品にあろう。以降、外山の絵画の基調となり、現在に続いている。今展は、この20年の制作から作家が自選した作品で展示構成される。
作品は簡素で、アクリル絵具で部分的に着彩された明解な色面の構成がフラットな空間を創りながら、キャンバス地特有の肌合いと微かな色調の差が調和を引き出す。また、分割された枠面のつくる接合部の、境界を形成するラインも見逃せない。区分するように塗られた色面に生じるラインとは別に、細い谷間に影を落としての分割線となる。
垂直または水平、あるいは斜行するその境界に視線がむかい、行きかう静かな響きともとれる世界を感応する。それらはこの抽象の形態から感じとるイメージとなり、観るものとの間に言葉を創り出すに違いない。

(舟見倹二・美術家)


decd5fb4.jpgマイスキップの編集作業は毎月たいてい15~20日くらいがメインなのだが、今月はちょうど展覧会とバッティングしたため、その間ほとんど編集部に顔を出せなかった。じゃあ、次号は関わりが薄いのか、と聞かれるとそんなこともなく、企画面は私の担当だし、長岡造形大「造形する風」コーナーでは、新年度の4月にあわせて新企画をたちあげている。
「造形する風」では教授や学長のコラム、卒業生による学内レポートとこれまで続けたので、今度は学生に月替わりで何か書いてもらおうと、新企画は「造形大生・紙上ギャラリー」としてみた。要は大学での各々の制作や研究について、紹介していこうというわけである。第1回の登場は写真・映像コースの石橋歩さんで、ポートレイトフォトも同コースの後輩が担当。654d0ffa.jpgゲラを見てなかなかいいんじゃないか(自画自賛)と、とりあえずは思っている。その4月号は現在印刷中で、たぶん一両日中くらいには発行されるものと思う。

マイスキップといえば、編集のYさんが昨日「芥川龍之介全集第2巻」を貸してくれた。1月号の「捕物帳、大正時代~戦後」の特集で氏が「芥川龍之介が大正7年に書いた“開化の殺人”は云々カンヌン」と書いていて、龍之介の推理小説とはなんじゃいと、興味を持ったからである。
まだ読んではないのだが、読む前から真っ先に気になったのは「芥川龍之介全集」の揮毫は誰か、ということ。このタドタドしさはタダモノではなく本人以外ありえないとも思えるし、「全集」というのは没後に出るんじゃないか(=本人ではない)と思ったり。その辺の記載が本にはないので、結局はよくわからないままである。

右上の画像は、市内で見つけた「いわき」ナンバーのプリウス。たまたま前に停まっていたので撮ってみた。避難して長岡に来られている人もだいぶ多いようだ。
a8b3835f.jpg游文舎・外山文彦展の作品搬入・展示作業のため、この日は朝から柏崎。「1990-2010」と大層なタイトルだが、それだけにあまりごちゃごちゃと会場に詰め込むのは避けたく、4作品ほどは展示せずに持ち帰ることに。会場のイメージが机上ではなかなかつかめずにいたが、面白い展示にはなったようだ。
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左はこの日の朝日新聞。「圧力容器損傷」というのは、最初のころに起きた建屋の「爆発」に比べても悪い知らせだと思うのだが、見出しは少々控えめである。下の映像は、原子炉メーカー「東芝」の元技術者で実際に原子炉格納容器を設計していた後藤政志さんの解説で、前日に配信されたもの。テレビに出てくる御用学者だと話にならないから、帰宅後だいぶ疲れていたが見ることにした。技術者らしくいつもは冷静な語り口の氏だが、この日はかなり強い口調で、状況の深刻さが伝わる。
解説は冒頭の10分くらいで、以下は質疑応答となるが、全部見ると1時間以上。編集しないネットニュースなので、どうしても長い。

CINIC NEWS/3月28日:後藤政志(元原子炉格納容器設計技師)
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21日(月・祝)で終了したエックス展Ⅱの会場風景を、遅ればせ乍ら何点か。最終日午前中の光景です。
下はA室での「4人の風景」展。 こちらはあまり観客が画面にはいらない状態で撮影したものを。
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contemporary art 「4人の風景」 出展作品コメント
外山文彦 Landscape

024410bc.jpg素材は規格サイズの鉄板。一部だけ着彩し、床面に並べたインスタレーションである。
同様のインスタレーションを、2004年に東京都美術館の広大な地下展示室でおこなっている。インスタレーションは「場」との関係が大切であり、作品構想時には会場下見を繰り返す必要があるが、遠距離のために新潟市美術館でその頃検討していた。建物の設計者が都美術館と同じ前川國男で、床面のタイルの色調、貼り方が同じだったことから、特徴ある床面タイルと関わろうとする構想には都合がよかったからである。
幸い、東京都美術館の作品はインスタレーションとして高く評価してもらい、当時同じように鉄板の作品を展開していた自分自身にとって、記念碑的な作品となった。
今回、新潟市美術館内で展示する機会をえて、当時の作品を再制作したいと考えた。両美術館は、タイルは同じと言っても空間的には相当異なり、その異なりを加味して素材の鉄板から新たに作り直そうかと考えたが、あえて当時と同じものを抜粋使用することとした。ここ(新潟市美術館)での構想が東京を経て戻ってくる、というわけで、出来るだけシンプルに考えたいと思っている。
wrighter profile
長岡市在住,アトリエZen主宰。
アート作家。同アトリエをベースにアートイベントの企画・コーディネートにたずさわっているほか、長岡で発行している地域情報誌「マイスキップ」の編集にも関わっています。


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